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発達障害の人が仕事で困るあるあるパターン
- A社で就職したけどミスによって人間関係がギクシャク。
- 退職してB社に転職。でも、またミス。そして退職。
- 経験を買われてC社に転職。でもまたうまくいかない。
発達障害の人のあるあるパターンです。覚えがありませんか?このサイトでも、何名もの人がこのパターンで仕事をやめていることをご紹介しています。いくつかピックアップしてみましょう。
大人になってからの苦労は、やはり仕事でのケアレスミスでした。
最初の内は「新入社員だから」「新人だから」と許されていたのですが、それが続くにつれ徐々に人間関係も悪くなり、結果先輩方に裏切られるような形で仕事を続けられなくなりました。
決してそのころメモをしていなかった訳ではないのですが、様々な作業に追われ、ついそのメモを「見返す」ことができていなかったのが原因だと、今になって思います。勝手に自分で順序立てて物事を進めてしまったために、先輩の希望に沿った仕事ができず迷惑をかけてしまいました。
また、1度怒られてしまうと不安になり、その不安な気持ちに思考が向き作業が疎かになってしまうことも多々ありました。
ADHDの20代女性を迷惑をかけてる罪悪感から救ったものは?【体験談】より
ケアレスミスが解消できずに人間関係が悪化、怒られてしまうことで不安になって、どんどん仕事がうまくいかなくなるパターンです。ADHDの人にありがち。
社会に出て事務職に就いたのですが、伝票整理を頼まれても結局グッチャグチャになってしまい、たかが伝票整理に丸一日かかってしまい、上司たちに叱られました。
さらに電話の対応は苦労しました。名前と用件を聞き「はい。分かりました」と電話を切った瞬間に忘れてしまうんです。本当に一生懸命思い出しても思い出せなくて、顧客にも会社側にも非常に迷惑をかけました。メモをもちろん取るのですが、言葉一つ一つすべてをメモしないと分からなくなってしまうんです。そんなことを繰り返しているうちに「もう電話には出るな」と言われました。
お客様が来たときも、パニックしてしまいました。順序良くできなくて、焦ってしまい「お茶やお菓子をどう出して、準備して」と考えると頭の中で整理がつかなくて、結局先輩にやってもらうことが多かったです。
仕事の出来ない私はただ迷惑をかけるだけでしかなかったので自主退社しました。周囲のサポートはとくにありません。ただ、できの悪い事務員としか思われていませんでした。
30代後半女性のADHD、事務職に就職もミスが続き自主退社へより
この方もADHDの方で、電話対応のミスが続いて最終的には自主退社へと至ってしまったパターンです。
アスペルガーであることを知ったのは、全く悪気はないのだけれど相手に不快な思いをさせてしまったり、怒らせてしまうことが多々あり、自分はおかしいのではないかと思ったことがきっかけです。それから、みんなは面白くて笑っているのに、自分は全然面白くないと感じたり、みんなが泣いている場面で、全く悲しくなかったりと、人と感性が違うことが多く、違和感を感じました。
また、知人に、”もっと空気読んだ方が良い”と何度も言わたのですが、その意味がよく理解出来なかったこともきっかけです。
20代アスペルガー女性、事務職だがコミュ障気味で四苦八苦より
この方の場合にはミスよりも人間関係でのギクシャク面が影響が大きいです。アスペルガーの人の場合にありがたちなパターンです。
発達障害の人が転職で失敗する最大の理由:合わない仕事・職業を選んでいる
転職してもうまくいかない理由はいくつかあるのですが、その筆頭は合わない仕事・職業を選んでいることです。このサイトでも何度も言っていますが、合わない仕事を選ぶほど不幸なことはありません。
普通の人はどうだか知りませんが、私にとっては「合わないな」と思った仕事は地獄でしかありませんでした。
発達障害の人が転職で失敗する2つ目の理由:合わない社風の職場を選んでいる
もう1つの原因は、合わない社風の会社で働いていること。
例:コミュニケーションが苦手だけど社内イベントが多い
例えば、コミュニケーションが苦手な人は「社内イベント多数!」なんて書いてる会社は苦痛でしかないでしょう。
例:体育会系、朝礼があるなど
私は体育会系の雰囲気が大嫌いなので、怒号が飛び交うような会社は絶対入りたくないですし、朝礼とかも苦手です。
例:残業がやたら多い、突発的な仕事が多いなど
あとは残業もしたくない。終業時間が終わって、自分が「この時間に帰ろう」と思っている時間を過ぎるとソワソワ・イライラしてきます。予定を狂わされるのが嫌なのです。
例:根拠のない指示や命令などが多い
また、何かを検討するときに幹部の「経験」や「勘」で決めているとか。これも私にとっては合いません。納得できないことはやりたくないので「本当かよ?データは?根拠は?」と考えてしまい、仕事にやる気が出ません。
インターネットがない時代は、そんな情報は会社に入社してからでないとわかりませんでした。今はネットで調べればいろんな情報が出てきます。あなたは、そういう情報をちゃんと調べてますか?
今は社風や会社の評判も簡単に調べられる時代
私は今の会社に転職するとき、転職先の候補企業を調べ倒しました。
「残業はあんまりなさそうだな」「体育会系じゃないな」「この点はまだ許せる」といったポイントをチェックしていました。別の会社は「休日出勤当たり前」「残業代は●時間までは出るけど後は出ない」なんて情報を見付けて辞退しました。
この手の情報は、調べる気になれば結構わかるのです。ちゃんと調べましょう。めんどくさがって調べないでいると、苦労するのはあなた自身です。
ハローワークや企業側が出している情報は信じるべからず!
ハローワークの求人情報や会社側が公表している情報は、基本的に信用してはいけません。平気でウソを書いています。もしくはウソにならない程度の「言い換え」をしています。ごまかしもお手の物です。なんで分かるかって?そういう矛盾とウソを見付けるのが趣味みたいなものだからです!
調べずに転職に失敗し、愚痴る友人
友人が転職をして愚痴っているのを聞いたときも言いました。「なんで調べないんだ?」「俺に相談しろ!」と。そして目の前でその会社の評判を調べて見せました。「残業だらけだけど残業代はあまり出ない」「成果よりもゴマすりが評価される」「休日出勤は当たり前」などなど。友人は「全部そのとおり」とうなだれていました。
私の友人のようになりたくなければ、ちゃんと調べましょう!声を大にして言いたい。
ちゃんと調べましょうよ!!
転職先候補の会社の評判はこんな風に調べよう
「会社名 評判」「会社名 残業」などで検索するのはもちろん、便利なのはいろんな転職サイトが運営している、会社の評判を集めたページです。職業別の年収、社内制度、評価方法、残業時間などだけでなく、転職の面接でどんなことを聞かれるかなどもわかります。
私がよく使う会社の評判を調べるサイト
私がよく使うサイトを3つ挙げておきます。
- 10万件の企業口コミ。キャリコネ
ここが一番使ってます。
- vorkers 有料ですが質は高いです。
- 転職会議 無料だけど色々せこいのであまり好きじゃない
私の場合、まずはキャリコネで調べます。ここで「この会社はよさそうだ」と思って「本命かな」と思ったらvorkersでも調べます。どっちを調べても一切評判がなかったら、期待せずに転職会議をチェックするという感じです。ハローワークや会社サイトで書かれていることと、キャリコネの情報を比較して「あー、この会社はブラックだなあ・・・」とチェックしています。もはや趣味です。
誰からの薦められたり、紹介された企業でも「必ず調べる!」心意気で
もしも誰かからオススメされた会社であっても必ず自分の目でチェックして判断しましょう。そうしないと後悔します。友人からの紹介であっても、転職エージェントからの紹介であっても、誰からであってもです。
転職は失敗すると次に転職するときも足元を見られます。「自分の強みを認識して、適職に就職できる!」と思ってもとんでもないブラック企業に就職してしまっては、意味がありません。楽しく快適に仕事をするためにも、必ず自分の目で会社の評判をチェックしてみましょう。
転職を成功させるためのポイント
まとめておきます。
- 自分の強みを活かせる仕事に就くこと
- 自分にあった社風の職場で働くこと
この順番で取り組みましょう。
まずは自分の働いたことのある会社の評判を見てみよう
試しに今まで働いたことのある会社の評判をチェックしてみたらいかがですか?自分で評判を登録することもできます。口コミ登録は匿名でできますので「この職場は発達障害の人には向かないよ!」というのを書いておいてあげておくと良いと誰かの助けになるかもしれません。口コミチェックをするのはこちら。
「いやいや、そもそも自分の強み自体がわからないわ」という人はこっちをチェックしてみてください。
>>あなたの強みは?強みを簡単に診断する方法