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発達障害の子に使ったことがある教材はどんなものがある?
というテーマで体験談を募集しました。今回は、LDとADHDのグレーゾーンと診断を受けた子の事例です。
発達障害の子の年齢・性別
6歳の女の子
2歳の時にLDとADHDのグレーゾーンと診断
娘は2歳の時にLDとADHDのグレーゾーンの診断を受けていて、今現在もグレーゾーンのままです。
また、作業療法の評価では平均点をとれる、つまりできる分野とできない分野の差が激しいことがわかっています。
難しいこと:時間に対する意識
特に苦手なのは、人の表情や、ものの形を読み取ること、耳で聞いた情報だけで物事を理解することです。
なので今現在、「~時までに~をしますよ」という指示を出されても時間配分などがうまくできず、時間内に課題を終わらせることができなかったりそもそも一度言われただけでは何をしたら良いのかわからず、他の子どもが何をやっているのかを見てから、遅れて自分の課題を始めたり、先生に個人的にもう一度指示を聞いたりしています。
衝動性+注意力と集中力に難あり
また、衝動性があり、物事に気をとられて現在していることやしなければならないことを忘れてしまうので注意力や集中力に欠ける面もあります。
使った教材の名前はタイムタイマー
タイムタイマー
時間に対する苦手意識をタイムタイマーを使って改善した方法
タイムタイマーは、視覚的にあとどのくらい時間があるのかわかりやすいので、学習をしながらあとどれくらい時間があるのかを確かめ、急いだりじっくり考えたりができるようになってきました。
ポイントは目で見て視覚的に時間が認識できること
学習に入る前も別のことをしているとなかなか学習に入れなかったのですが、このタムタイマーを使って「この赤いところがなくなったらお勉強をしようね」といっておくと自分で赤い部分の残りを確かめながら急いだり、「赤いところ一回だけ増やして」と言ってきて「じゃあ、あとこれだけね」と5分程度遊びの時間を追加するだけであきらめて学習に入ることができるようになりました。
学習が終わる時間も「赤いところがなくなるまでね」と言っておくと、どのくらい学習すれば終わりにできるのか目標が見えるので短時間ですが落ち着いて椅子に座っていられるようになりました。
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「タイムタイマー」で自分で時間を管理できるように
今までは、遊びなど他のことをしているときに学習をさせようと思ってもあと少し、あと少し、と言ってなかなか学習に移れなかったのですが、このタイムタイマーを使って、視覚的に時間が見えるようになった結果、始めて自分で遊びを切り上げて学習に入ることができました。
また、食事の時間もいつもだらだらと他のことをしながら、気になる物を触ったりしながらだったのが、タイムタイマーを見ながら急いで食べ進めたり、時間になったら切り上げたりができるようになりました。
朝の支度についても、普通の時計だけではわかりにくかったようで、「~時には家を出るからそれまでには歯磨きと支度を終わらせておこうね」といってもいつもだらだらとしていて間に合わなかったのが、このタイムタイマーを見ながら動くことで自分で残り時間が無いから急ごうという判断ができるようになりました。

- 聴覚からの情報処理は苦手でも、視覚からの情報処理力はある
- 時間に対する認識がしやすいように、色で見せる
- 色がなくなったら時間切れという認識をさせる
こんな具合で対応して上手くいっています。
タイムタイマーAMAZONや楽天で調べると5,000円くらいみたいですね。