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発達障害と診断された幼少期から、知る気付くきっかけまで
モデル出身でテレビにもよく出ているタレントの栗原類さん。タロット占いが得意という個性的な特技も持つ彼。最近「消えた」などと言われていますが、映画やテレビをちゃんと見ると出ています。
彼が自分が発達障害であることを知ったのは、ファインディング・ニモに出てくる魚、ドリーを見た時でした。
《何でもすぐに忘れてしまう魚が出てくるので、「おもしろいね。何でも忘れちゃうんだね」と言ったら、母から「実は類もそうなんだよ」と。
発達障害には、長期記憶があまり得意じゃない人もいるらしく、それで初めて自分が発達障害だと知りました》(朝日新聞7月16日付朝刊)
発達障害の研究が進むアメリカで診断を受けていた栗原類さん
栗原類さんは、幼少期をアメリカで過ごした医師から発達障害ということで診断を受けました。診断を受けるきっかけは、当時の担任の教師からの勧めでした。結果はADD(注意欠陥障害)とのこと。ADDはADHDと異なり多動が少なめです。
栗原類さんの症状
書籍やインタビューなどを参考にすると、これだけの症状がありました。
- 周囲と同じペースで行動ができない
- ルールが守れない
- 同じミスを繰り返すこともある
- 手先が不器用である
- 注意力が足りない
- 集中できる時間が短い
- 興味のない事には記憶力が続かない
- 初めて行く場所に時間通りに到着できない(時間の逆算ができない)
- いつも通りの場所いつも通りの時間で行動がしたいなどこだわりが強い
- 音に対する感受性が強く、周りの子の歌声の音程がずれているのに大られず教室から逃げ出してしまうことも。
- 音の大きさにも敏感に反応し、小さい音の方を好む
日本帰国後には目立ちすぎていじめにあっていた
アメリカで発達障害の診断を受け、お母さんや小学校などのサポートを受けてきた栗原類さん。彼は小学校5年生の時に日本に帰国します。しかし日本では「少し変わっている」という子はいじめの対象になりやすいです。
栗原類さんは、ずっと独り言を英語でしゃべっていたということで、気持ち悪がられてしまい小5からいじめを受けてしまいました。
発達障害の二次障害では、いじめやそれをきっかけとした引きこもりなどが挙げられます。栗原類さんも二次障害にあってしまいましたが、今のように活躍しているのは勇気づけられます。
参考:発達障害の対策不足で二次障害に。症状や具体的事例は?
発達障害であると分かった、栗原類さんが行っている対処法
栗原類さんは、ADDであると分かったをきっかけに、自分の特性を受け入れました。他の発達障害の人と同じように「少し変わっている自分」の理由が分かったことで吹っ切れ、その事を受け入れたうえで対処しています。
記憶力が悪く、忘れやすいという特性は、嫌なことがあったとしても翌日にはすぐ忘れてしまうのでメンタル面にとっては良かったと言う話もしています。こうした発想の転換ができるように育ててくれていたお母さんに感謝ですね。
また、周囲に自分の特徴特性を伝えて協力を仰ぐことも忘れません。幼少期には母親や小学校などから様々な協力してもらったのと同じように、大人になって芸能人になってからでは、事務所のスタッフさんなどに自分のできること、苦手なことをきっちりと伝えて配慮してもらうようにしています。
親の方が辛いのではと言う話も
栗原類さんは発達障害であることを語って後、様々なインタビューに答えています。その中で「自分も辛かったけれど母親の方が1番辛い」という話もしていました。「批判を全部母親が受けてくれた」と。
栗原類さんのお母さんも発達障害だった
ちなみに栗原類さんのお母さん発達障害だとのこと。栗原類さんのお母さんについてはADDではなくADHDとのこと。また、栗原類さんと異なり記憶力については非常に良く、あった出来事を事細かく詳細まで覚えているようです。
「発達障害は遺伝するのか否」かは、現在研究が進んでいますが確実な事は分かっていません。私は個人的な経験からも「発達障害は遺伝する」と思っていますが、栗原類さんのケースでもこのことが裏付けられているように思ってしまいます。
参考:発達障害が遺伝する確率は100%ではない。が、親が発達障害だと約90%の人が遺伝すると感じている
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