発達障害は遺伝すると言われます。しかし環境が発達障害を強くしている面もあると思います。
確実に遺伝するという結果は得られていません。が、家族内に発達障害の人がいると、他の人も似たような症状の人がいるということは言われています。さきほど「発達障害の原因は先天的なもの」といわれていたはずなのに、環境が影響するしているのかも?という意見もあるのです。それほど、発達障害の原因や遺伝の有無は分かっていないということです。
さらに
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100%遺伝するわけではない。環境的影響も
ただ、100%遺伝するわけではありません。発達障害でなくても、親の影響で「発達障害ぽい」ようになってしまうこともあります。
子どもは親の口ぐせをすぐに真似しますが、それと同じ親に似るのです。子どもが発達障害の要素を持っていなくても、例えば親に似ていく可能性は否定できません。子どものうちに発達障害に気付けるというのは幸運なことです。発達障害は早くに気付くことができ、子どものうちに対策しておけば症状が無くなるもしくは緩和されるのではという節もあります。
少なくとも発達障害の二次障害は回避しやすくなります。二次障害とは、発達障害によって周囲からの「お前はだめだ」などと言われることで、自己評価が低くなってしまったり、いじめなどによって鬱などになってしまうことです。
発明王としても有名だったエジソンは、アスペルガー症候群だったようですが、かなり攻撃的な性格だったようです。彼の性格は、おそらく周囲から攻撃的に接せられることで、防御的な意味で攻撃性が増したのでは・・・と私は思っています。
いずれも発達障害が遺伝する確率は100%ではない。が、親が発達障害だと約90%の人が遺伝すると感じているより
攻撃的な性格はどんなふうに形成されるのか
あなたの周りにこんな人はいないでしょうか。
- 人に対して攻撃的
- 何事にも否定的
- 他人を認めようとしない
その人は昔からそんな性格だったのでしょうか。そうではないと思います。これらは、子どもの頃の体験がそうさせているとも言えるのではないでしょうか。
攻撃的な性格で知られた「発明王」トーマス・エジソン
発達障害(アスペルガーまたはADHDだったのでは?と言われています)で有名なトーマス・エジソンは発明王と呼ばれた反面、性格はあまり良くなかったそうです。これは幼少時代に学校や父から見放された経験が影響していると考えられています。
- 他者から攻撃を受ける
- 攻撃を受け止める
- 防衛のために攻撃をし返す
これを繰り返すうちに次の段階へ移動します。
- 他者から攻撃の兆候を読み取る
- 攻撃される前に攻撃して潰す
この現象は発達障害の有無にかかわらずあると思います。ある種の自己防衛のようなものだと思いますが、発達障害があると、この機会が格段に多くなるはずです。なぜなら、他人から「おかしい」「変だ」「ダメだ」などと言われる機会が多いからです。「ああ、自分はダメなんだ」と思う人は自己肯定感を低くしてしまい、うつや不登校などの二次障害に陥るでしょう。しかし「は?ふざけんな!お前がおかしい!」と口論や喧嘩に発展した場合にはどうでしょうか。こちらの場合には攻撃的になるという二次障害が発生します。
行動面での影響
- 反抗挑戦性障害
- とにかく何にでも反抗し周囲に対して挑戦的・反抗的になります。本当は自分がして欲しいこと、自分の欲しいものでも「いらない!」と言ってしまったりして周囲の人を困らせます。
- 行為障害
- 万引きや暴力など法律に触れることを行います。人や動物を傷つけたり虐待することもあります。これは早期に治療を受けないと治療が難しく、ニュースになるような悲しい事件を引き起こしてしまったり、事件に巻き込まれることになりかねません。実際、テレビで見るニュースでもこの影響と思われるものを見ることもあります。
- 暴力的になる
- 非行に走る
- 攻撃的になる
「反抗挑戦障害」で攻撃的な性格になるという二次障害にしないための対策
エジソンの場合、学校でハブられ父からも見放されという経験がこの性格を形成する元になっているように思います。一部を紹介します。
エジソンの発達障害ぽいエピソード
- 「なぜ?」の疑問を抱いたら、納得行くまで聞く!授業中に疑問に思ったことを先生に聞きまくる。
例えばこんなふうに。先生:1+1は2な。
エジソン:なんでですか?
先生:ほれ、1個のものと1個のものを並べてみ。2個じゃろがい。
エジソン:1個の粘土と1個の粘土をくっつけたら、大きい粘土1個になりますけど。
先生:・・・先生:これがA(エー)な。これがB(ビー)。これはC(シー)。
エジソン:なんでAはビーて読まないの?
先生:Aはエーだし。
エジソン:なんで?
先生:・・・- 終わらない質問に先生が激怒「エジソンの頭は腐ってる」「迷惑だ」と言い放ち、3ヶ月目にして学校を追放される
- 普通なら親も「先生の言うことを聞きなさい」といいそうなところ、教師をしていた母は家で教えることを決意
- ちなみに父はエジソンにブギギレ、嫌っていたそう。
- お母さんは、エジソンが納得行くまでとことん付き合うスタイルで勉強を教える
- 母が教えることができない分野については、図書館へ連れていき専門書を読み漁れる環境を用意する
親が良き理解者となり、さらに周りを巻き込もう!!
エジソンはお母さんが良き理解者だったため、偉人として名をはせるほどの成功を収めるまでに成長しました。しかし、性格は攻撃的になってしまっていました。では、どうすれば良かったのか。他の人をもっと巻き込むべきだったのでしょう。
例えばお母さんが褒めるだけでなく、学校の先生や友達からも褒められる・認められる経験があったら・・・我が子で経験しましたが、いつも褒めてくれる身内(親)などでなく第三者から褒められると子どもはかなり成長します。HSPぽい我が子が自己肯定感を高めて急成長した話で、わが子の例を書いていますのでこちらも参考にしてみてください。
良い理解者に囲まれていれば、反抗挑戦障害のように攻撃的な性格になってしまう状況は少なくなるでしょう。性格が決まるのは子どもの頃の生活だと思われますので学校や周囲の人の選び方、家族や親族の振る舞いには特に注意していきたいものです。