発達障害のある子は右脳で、そうでない子は左脳を中心に活動しているという研究結果が発表されました。
発達障害の子どもと発達障害ではない子どもの脳を比較すると、神経細胞の活動場所に違いがあることを、金大医薬保健研究域医学系の三邉義雄教授らの研究グループが15日までに、世界で初めて突き止めた。同グループなどが開発した脳の磁場を測定する幼児用の「脳磁計」で調べた。発達障害は現在、問診で診断されており、機器を使った客観的な診断方法が確立すれば、早期発見につながる。
三邉教授と「子どものこころの発達研究センター」の菊知充特任准教授らのグループは横河電機(東京)、金沢工大、島津製作所(京都)と共同研究で「脳磁計」を幼児用に開発。3~7歳の発達障害の35人と発達障害ではない35人で、脳の神経細胞の活動を調べた。
その結果、発達障害の子どもでは、30人(85・7%)は、神経細胞の活動が空間を認知する能力をつかさどる右脳を中心に行われていた。一方、発達障害ではない子どもでは、32人(91・4%)が言葉やコミュニケーションをつかさどる左脳を中心に神経細胞の活動が行われていた。
三邉教授によると、成人の脳で神経細胞の活動の違いを示した研究結果はあったが、幼児に適した計測装置がなく、子どもの脳に関するデータはなかった。
参考:発達障害、脳の活動場所に違い 三邉金大教授ら確認
興味深いデータです。
発達障害の種類には触れられていないですが、
発達障害の子は言葉やコミュニケーション系の動きよりも、それ以外が活発に動いているとのこと。
脳の磁場で計測するというのも新しいです。
問診に加えて、こういった測定を加えていくと誤診が防げるように思います。
個人的にも、
右脳は感覚的な直感など、左脳は論理的思考をつかさどると考えると、
少し心当たりがあるように思います。