ADHDの人はコミュニケーションは比較的得意とされています。人懐っこいみたいです。
ただ、コミュニケーションをとるのが苦手なタイプのADHDもいます。
以前にご紹介したADHDの人の仕事の事例集で、コミュニケーションが苦手なADHDで警備員が向いているという方がいました。こんなタイプです。
Contents
ADHDぽい主な症状
- 良く物を無くす
- 忘れ物も多い
- 締め切りを守るのも苦手
- メモなどをしてもダメ
- 遅刻も多かった
- 机の上はぐちゃぐちゃ
- 注意力は弱い
- 予定を組むのが苦手
一般的なADHDのタイプと異なる点
パターン化して安心する
ADHDの人は飽きっぽいのでパターン化したものやルーティン系はすぐ飽きて他の事に手を出そうとする傾向があります。が、この方はパターン化できている仕事の方が安心できるそう。私は無理なタイプです。
どうも人と多く関わると、ミスが増えてしまうので一人でする仕事は合っていると思いました。常に同じ場所の警備をしていれば、パターン化しやすいのでミスが減りました。
コミュニケーションが苦手
一般的にADHDの人は良くしゃべるなどで人懐っこくてコミュニケーションは比較的得意な方に分類されると思いますが、この方の場合にはあまり得意ではなかったとのこと。ただ、どちらかというと、コミュニケーションが苦手というよりも、その場のルールになれるのに時間がかかるという印象でした。
病院に通ったり関連本もたくさん読んでいたので、ADHDでもある程度は大丈夫だと思っていました。しかし学校と会社はまったく違っていて、社会のルールに慣れるまで時間がかかりました。チームワークはやはり苦手なので、かなりミスもしましたし怒られました。適正なのか発達障害のせいなのか判断が難しい部分もありましたが、周りに大目に見て頂いたりして慣れていきました。
交通整備系の仕事が注意欠陥型ADHDさんに向いていない理由は?
こういった特徴を持っている人の場合には、警備員も一つの選択肢になるようです。ただし、交通整備はダメです。どんなものがダメかというと
- 状況判断を頻繁に行う必要があるもの
- 臨機応変な対応を求められるもの
- 素早い対応が求められるもの
- 誰かと一緒に仕事をしなければならないもの
- ミスすると重大事故につながるもの
です。交通整備は別の人が車を通している間は、自分の方は止めておいたり、変な動きをする車がいた場合にはどうすべきかを咄嗟に判断する必要があります。間違えると事故が起こりかねません。
コミュニケーションが苦手なADHDさんの適職が施設警備員だった理由は?
そこでこのADHDさんが就いた仕事が施設警備員でした。自分の特性をよく理解した上で就職・転職されたのでしょう。ポイントは次のとおり。
- 他の人とのコミュニケーションが少ない
- 周囲の人もさほどコミュニケーションが得意なタイプはいない
- 同じ施設での警備なのでパターン化しやすい
- 咄嗟の状況判断はあまり必要とされない
細かい情報までは書かれていませんでしたが、ビルメンテ系の警備なのかなと思います。イオンのようなショッピングモール系の場所では、お客さんとのコミュニケーションが発生せざるを得ませんし、対応をミスするとクレームなどが上がってくるかもしれませんからね。
以上が、コミュニケーションが苦手なタイプのADHDさんが施設警備員が向いていた理由でした。
この方の事例はこちらでご覧いただけます。
【適職】交通整備員は向いていないけど施設警備員は向いてるADHDさん
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