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アスペルガー症候群かチェックするには、キノコが好きかどうかでわかる?
ツイッターを見ていると「アスペルガー症候群かどうかを判断するには、キノコが嫌いかどうかが第一のチェックポイント」みたいなのを目にしました。(誰のツイートか失念しました)
そこからたどり着いたのは以下の内容。
男女両方とも、感覚過敏はありますね。触覚のほかに音や匂いにも敏感ですね。わりと、特徴的なのは、しいたけが嫌いということですね。キノコが嫌いですね。キノコってかむとかみ切れるのだか、そうでないのかわからない。その感触がのみ込みづらくて、その経験を1度やると食べられなくなる。キノコをきらいな人は多いですね
噛むと噛み切れるのだがそうでないのかわからないとな?要するに食感が苦手ということでしょうか?気になるのでちょっと調べてみることにしました。
するとNHKのクローズアップ現代のページにも似たような記述が。
発達障害の子どもたちの半数以上に何らかの偏食があるという調査報告が出たことなどから、原因を探るための研究を進めてきました。
髙橋教授は、発達障害の当事者137人に、偏食について聞き取り調査を行いました。
すると、その背景に発達障害の人特有の「感覚過敏」などの感じ方があることがわかったのです。中略
あっくんは、キノコや豆など表面が滑らかな食感に敏感に反応してしまい、体が一切受け付けません。
ゴムやプラスチックを口に入れられたように感じ、強い吐き気に襲われるのです。
ほう・・・きのこは嫌いという人が結構いる気がしていましたが発達障害の感覚過敏由来という説は正しいのかも。
そんなわけで、もう少し調査することに。
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そもそも定型発達の人はキノコが好きなのか?
まず一般の人のはきのこが好きなのかどうなのかきのこが好きなのか嫌いなのかを調べてみました
すると既に調べている記事がありましたのでこちらを参考にさせていただくことにします。
「キノコに関するアンケート」というそのままズバリ。
定型発達の人に限った調査ではありませんが、一般的な指標としてこちらを参考にさせてもらうことにします。
一般人のキノコ好き率は68%
※画像は上記のアンケートページから
こちらの調査によればなんと68%の人がキノコが好きという答え。普通と答えている人は20%。嫌いはなんとわずか3%です。
3%は少なすぎじゃないか?!
一般人がきのこが嫌いな理由は?
※画像は上記のアンケートページから
きのこが嫌いな理由の1位、2位は味と食感がほぼ同率でワンツーフィニッシュです。
アスペルガー症候群の人が感覚過敏が原因でキノコ嫌いだというなら、きっと「食感」が1位になるはずです。さあ、調べましょう。
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【調査結果】発達障害の人、アスペルガー症候群の人は本当にキノコが嫌いなの?
キノコの好きか嫌いかを調べるための調査方法
では、アスペルガー症候群の人はどうなの?キノコは好きなの?嫌いなの?というわけで、私もアンケートを取りました。
調査に利用したのはランサーズ。マクロミルなどを使いたいところですがそんなお金はありません。
アスペルガー症候群の人に限らず、発達障害全般の人に聞いてみました。アスペルガー症候群の人に特定して聞いてしまうと、回答結果に偏りが見られるかもしれないと思ったからです。また発達障害の種類によって きのこが好きなのか嫌いなのか傾向が現れるかを見ようと思いました。
集まったアンケート回答数は125件。
うーん、もう少し欲しかったところですがこれで集計し、検証をしてみましょう。
- 発達障害の症状は?(複数回答OK)
- キノコは好き?嫌い?どちらでもない(3択)
- その理由は?(複数回答OK)
この3つをアンケートしました。結果をどんどん載せていきます。
追記:一覧ではこちら。どん!
アスペルガー症候群の人のキノコ嫌い率は56.1%
はい、まずはアスペルガー症候群の人です。サンプル数は41人。キノコ嫌い率が56.1%となりました。一般の「3%」に比べると圧倒的多さ!
キノコが好きと答えた人の36.6%も、一般の68%と比べるとかなり少ないです。
自閉症の人のキノコ嫌い率は66.7%
自閉症スペクトラム症のもう一つの代表的なものとして挙げられる自閉症、こちらの場合だと嫌い率が66.7%にも!!回答者が少ないのがきず。その他の発達障害の種類別のキノコ好き・嫌い率も見てみましょう。
ADHD、学習障害、その他の発達障害、いずれも「嫌い」が多い。
ADHD、学習障害、その他ともに嫌い率が50%以下となっています。アスペルガー症候群、自閉症の人たちの方がキノコ嫌い率が高いという結果に。
発達障害の人全体でのキノコ嫌い率
全体の数値も出しました。ご覧のとおりです。やっぱりキノコ嫌いの人が多い!前述の一般人のキノコ嫌い率3%ってウソじゃないの?という結果に。
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発達障害の人がキノコが嫌いな理由は?
次に、キノコが嫌いな理由として「感覚過敏」が挙げられていましたので、キノコ嫌いな理由の調査結果を。アンケートの回答項目は、前述の一般人向けアンケートと同じにしました。
「感覚過敏」が原因であれば「食感」がトップに来るはずです。
では、調査結果。
でーん!しっかりと食感がトップに。食感が嫌いな人が首位に躍り出ています。
アスペルガー症候群の人のキノコのが嫌いな理由
比較も作ってみました。母数が違うので嫌いな理由の比率を算出してみました。
やっぱりアスペルガー症候群の人がきのこ嫌いな理由は「食感」がトップです。「感覚過敏が原因でキノコが嫌い」という理由もなんだか納得できます。
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他のキノコに関する調査結果との比較
今一つ、一般の人にはキノコ嫌いがたった3%しかいないという事実が信じがたいので、他の調査結果がないか調べてみました。
すると、論文としてまとまっているものの中にも「きのこの嗜好」を調査したグラフがありました。
なんと、嫌い率は男女とも1%代!!
今回の私が行った調査結果を考えると、もはや「発達障害の人だけ除外してアンケートしたのでは?」と思えるレベルのキノコ好き率。
結論:アスペルガー症候群の人はキノコ嫌い率が18倍以上高い!
キノコ嫌い率を比較してみます。
- 最初の調査でのキノコ嫌い率:3%
- 上記の論文でのキノコ嫌い率:1%代
- アスペルガー症候群の人のキノコ嫌い率:56%
少なく見積もっても、アスペルガー症候群の人がキノコ嫌いな確率は、一般の人の18倍以上です。驚き。
キノコが嫌いだからといって、アスペルガー症候群であるというわけではありませんが、
男女両方とも、感覚過敏はありますね。触覚のほかに音や匂いにも敏感ですね。わりと、特徴的なのは、しいたけが嫌いということですね。キノコが嫌いですね。キノコってかむとかみ切れるのだか、そうでないのかわからない。その感触がのみ込みづらくて、その経験を1度やると食べられなくなる。キノコをきらいな人は多いですね
こちらの話を裏付ける結果となりました。
ちなみにADHD気味な私は、キノコは好きでも嫌いでもないですが普通に食べられます。しいたけに明太子とチーズ乗せて焼いたのは好きです。
以上、調査終わり。